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歴史・文化財 資料アーカイブ

宇都宮にまつわる民話

五十里洪水の予言

 むかし、二荒山の大明神を深く信仰しているおばあさんがいました。ある晩、大洪水が起こるという夢をみました。その夢とは・・・。二荒山神社の神主たちが集まって相談をしていました。
 そのとき、本殿の奥の方から、「この付近は、8月8日に大洪水に見舞われ、多くの人々は、命を落とすことになるだろう。どのように防げばよいか。」という神様の声が聞こえてきました。
 このとき、長老の神主が「大洪水を防ぐには、羽黒山のふもとのイチョウの木を切り倒し、その木を川すじに横たえて水の流れをさえぎれば被害は少なくなると思われます。」と答えました。