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歴史・文化財 資料アーカイブ

宇都宮の祭り・年中行事

白沢南彫刻屋台

 黒漆塗〔くろうるしぬり〕彩色〔さいしき〕彫刻屋台であるこの屋台は、大型の鹿沼屋台の特徴を持っています。文化13年(1816年)から文政3年(1820年)にかけて、鹿沼市麻苧〔あさう〕 町(旧新町)で白木屋台として制作され、その後、塗屋台となったものです。明治6年に白沢南で購入後に正面柱、外欄間、内外障子に白木彫刻を追加しています。
 彩色彫刻は、その塗りの状況などから何代かに分けて制作されたものと思われます。鬼板(屋根両頂上端の彫物)には獅子、懸魚〔げぎょ〕(鬼板の下の屋根彫物)には大きな牡丹〔ぼたん〕など、多くの彫刻が施されていますが、なかでも、脇障子に施された鉄線〔てっせん〕 花かの透かし彫りは、日光東照宮の諸彫刻と同レベルの完成度であると評価されています。
 また、高欄(手すり・欄干)下は鯱〔しゃち〕 と水龍で、欄間(軒下を飾る彫刻)などは小桜の技法を生かした花鳥彫りとなっています。
 屋台は、白沢の白髭〔しらひげ〕 神社の例大祭の際に、付祭として5年に一度巡行されています。最近では、平成20年11月に巡行されましたので、次回は平成25年11月の予定です。皆さん、ぜひ、ご覧ください。

(白沢南彫刻屋台保存会会長 永井 光二) ▽問合せ 文化課(632)2768