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歴史・文化財 資料アーカイブ

宇都宮の祭り・年中行事

白沢甲部彫刻屋台

 この屋台は、板組や彫刻の墨書から、天保4(1833)年前後に製作された外車式の黒漆塗彩色彫刻屋台です。
 多くの彫刻が施されていますが、鬼板(屋根両頂上端の彫物)と懸魚〔げぎょ〕(鬼板の下の屋根彫物)には獅子、正面飾柱には龍の彫刻が施されています。これらの目には玉眼〔ぎょくがん〕 が用いられており、これは珍しい用例であるといわれています。
 また、全部で12枚の外障子・内障子には、12支の彫り物が施されており、この屋台の特徴にもなっています。屋台は、白沢の白髭〔しらひげ〕 神社の例大祭の際に付祭として、5年に一度巡行されています。