歴史・文化財 資料アーカイブ
宇都宮の祭り・年中行事
二荒山神社の天王祭
天王祭は、二荒山神社境内にある須賀神社の7月の例祭です。須賀神社のご祭神は、現在素戔嗚尊〔すさのおのみこと〕となっていますが、明治期の神仏分離以前は、牛頭天王〔ごずてんのう〕 であり、そのことから天王祭と呼ばれています。牛頭天王は、疫病を鎮める神で、疫病が流行する前に祭りが行われるため、須賀神社では毎年7月15から20日に行われます。
この祭りには、各町内の約40基の子神輿〔こみこし〕 が神社に安置された親神輿に対面するという、親子対面の神事があります。子ども神輿は暴れ神輿で、各町内から繰り出して市内を練り歩いた後、鳥居横の仮殿前で親神輿との対面を終えると、掛け声と共に神社の石段を一気に駆け上がり、神門を抜けて社殿に向かいます。社殿に到着すると、神輿の担ぎ手はおはらいを受けることで身を清め、裏参道から帰路に就きます。
子神輿が担ぎ手の威勢の良い掛け声と共に参道の石段を駆け上がる迫力は、この祭りの見どころです。