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歴史・文化財 資料アーカイブ

宇都宮の祭り・年中行事

八坂神社の天王祭

 今泉町にある八坂神社は、江戸時代、天王社と呼ばれていました。天王祭は、インドの神様である牛頭天王〔ごずてんのう〕 に由来するものです。それが明治初期の神仏分離により、わが国の神様である素戔鳴尊〔すさのおのみこと〕 に置き換えられ、神社の名前も八坂神社となりました。
 牛頭天王も素戔鳴尊も疫病除の力を有する御神格があります。夏の暑い時期には、人も弱体化する傾向があり、疫病など多くの病気が流行しやすいので、これを防ぐ神・追い払う神として人々から広く信仰されています。毎年7月15日から一週間、境内に飾物(歴史的事実などを人形その他で表現したもの)を設け、毎晩お囃子〔はやし〕太鼓を打ち鳴らして、祭気分を高め、期間中には氏子町内で神幸行列とともに、神輿〔みこし〕の渡御〔とぎょう〕 が行われます。