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歴史・文化財 資料アーカイブ

宇都宮の民俗芸能

上横倉の獅子舞

 上横倉の獅子舞は、関白流を名乗る、一人立ち三匹獅子舞です。江戸時代に関白から伝授されたもので、中里西組の獅子舞同様に天保9(1838)年の伝授書が伝えられています。上演は8月15日で、午前中集会所から「街道流し」の笛の音に乗って鎮守多藤(たとう)神社に向かいます。まず、鳥居の前で「鳥居舞」を行い、次に神社本殿を3周した後に「棒術」、「神楽舞」を舞います。午後は、公民館で「庭舞」、「柴隠し」、「弓くぐり」、「雌獅子引き」の順で舞います。新盆の家がある時には、位牌を集会所前に置き、その前で「棒術」、「あや取りの舞」など供養の舞を行います。
 かつては、地祭りや橋の渡り初めの時にも獅子舞を舞うことがありました。