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歴史・文化財 資料アーカイブ

宇都宮の伝統文化

ふるさとの伝統文化は、明日の暮らしの手本

 ここで意味する伝統文化とは、能や歌舞伎、茶道や華道などのような芸術文化ではなく、人々の暮らしに密着した生活文化です。本市は、50万人を超える大都市でありながら、暮らしに密着した生活文化が今なお数多く息づいており、宇都宮の素晴らしさを改めて感じます。
 ところで、伝統文化を継承し、次代へ引き継ぐ意味合いは、どんなところにあるのだろうかと、疑問を感じている人も多いのではないかと思います。答えは簡単です。獅子舞に例をとれば、獅子舞は悪霊退散を祈って演じられるものです。科学の未発達な時代、はやり病や災害は、悪霊の仕業とされました。
 しかし、獅子舞を演じることはそれだけではなかったのです。獅子舞を通して次代を担う若者を鍛錬し、地域に生きる人々の絆を深めたのです。昨今、青少年の教育の在り方が問われ、大きな災害が起きるたびに絆が叫ばれます。
 「亀の甲より年の巧」とう言葉がありますが、伝統文化には、先人の暮らしの知恵が息づいています。ならば伝統文化を活かさない手はありません。
 私たちは、いや応なく将来に向かって生きています。そして今までよりも少しでも良い暮らしをと思うのも自然なことです。伝統文化は、そのような明日の暮らしの手本になるものでもあります。私たちは、子孫のためにも伝統文化を次代へ継承する責任があるのです。

宇都宮伝統文化連絡協議会会長 柏村祐司  (問)文化課(632)2766