歴史・文化財 資料アーカイブ
宇都宮の伝統工芸・伝統食
伝統工芸「黄ぶなとデンデン太鼓」
黄ぶなの由来については、「昔、宇都宮に天然痘が大流行したことがあり、田川で釣り上げた黄色い鮒を病人が食べたところ、病気が治ったので、その後張子(はりこ)の黄ぶなを作って神棚に供え、無病息災を願うようになった。」といわれています。当初、宇都宮市内新町の農家の人々が副業として作っていました。
でんでん太鼓は、豆太鼓ともいわれ、紙製の小太鼓の両側に大豆を一つずつ糸でつるしたものです。子供がマメに丈夫に育つようにと作られたもので、たいこを回すと、大豆があたってよい音を出すので、これで乳児をあやしました。同時に、家族もみなマメで、太鼓のようにまるく、家内円満を願ったものです。
黄ぶなも、でんでん太鼓も、縁起物として正月の初詣や11日の初市で売られています。