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歴史・文化財 資料アーカイブ

宇都宮の祭り・年中行事

年中行事 ~「カピタリ」~

 12月1日の行事をカピタリやカワヒタリなどといいますが、これは川浸りが訛ったものです。
 カピタリは、水神様の祭りといわれ、餅を川端や橋のたもとに供えたり、川の中に投げ込んだりします。白餅ばかりでなく餡ころ餅にする所もあり、「餅を川に供えるまでは川に行くな」とか「餡ころ餅を食べるまでは川に行くな」などとの俗信があり、それを守らないと、河童に引き込まれるといわれています。
 12月は正月の準備の月でもあります。カピタリは、本来正月の歳神様を迎えるために、川に浸り身を清める行事であり、正月準備の最初の行事であったと考えられます。