×

歴史・文化財 資料アーカイブ

宇都宮にまつわる民話

百目鬼

 すると、その説教に、毎日必ず姿を見せる若く美しい女性がいましたが、その正体を上人は見抜きました。秀郷に胸を射抜かれた鬼で、長岡の岩山(注2)で病気の治療をしていましたが、ようやく全快したので、むかしの威力を得るために、この場所で流した血を吸い取らねばと毎日来ていたのでありました。
※注2 長岡の岩山・・・長岡百穴古墳