×

歴史・文化財 資料アーカイブ

宇都宮にまつわる民話

雀の宮

 やっとのことで下野国の雀の宮までたどり着きましたが、長旅の疲れがもとで病気になり亡くなってしまいました。
 綾女姫は、息をひきとるときに、「宝物の玉」をとり出し村人に渡しました。「わたくしが持っているこの宝は、むかし天照大神と素盞鳴命(すさのおのみこと)が約束ごとをしたときにとりかわした玉で、藤原家に代々伝わっている大切なものです。
 素盞鳴命の不思議な魂をもった玉なので、この村を守る神として納めれば、この村は永く栄えるでしょう。」と言い残しました。