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歴史・文化財 資料アーカイブ

宇都宮にまつわる民話

孝子桜

 

 すると、小雪の舞い散る寒い朝、孝行息子のこころが天に通じたのか、戸を開けると、古賀志の山々の雪化粧を背景にして、サクラの花がものの見事に咲いていました。
 そして、真白な世界の中にあわい桜のかおりが漂い、病気の父のこころに春を呼んでくれました。
 それから、人々はこのサクラを孝子桜と呼び,長く大切に守ってきたのです。今も 、城山西小学校の校庭の真んなかで、毎年美しい花が人々の心を和ませてくれています。