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歴史・文化財 資料アーカイブ

宇都宮にまつわる民話

鏡ヶ池

 鎌倉時代のことです。夫の源義経(みなもとのよしつね)をしたって、妻の静御前(しずかごぜん)が奥州へ向かっていました。途中 、宇都宮の二荒山神社にお参りをするために、この池で手を浄めることにしました。
 そのとき、持っていた鏡がたもとから池の中にすべり落ちてしまいました。鏡は池の底に深く沈み、手を伸ばしても届きません。仕方がないので、静御前は鏡のことをあきらめその場を去りました。