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歴史・文化財 資料アーカイブ

宇都宮にまつわる民話

百目鬼

 50mほど離れた所から様子を見ていた秀郷は、やがて満月のように弓を引きしぼり、鬼の胸板を射通しました。逃げる鬼を追っていくと、明神山(みょうじんやま)(注1)の後方に倒れ伏していました。鬼の体からは火炎が吹き出し、耳もとまで裂けた口からは黒い毒気を吐くため、近寄ることはできず、城へ引きあげた。翌朝、出向いてみるとその姿はなく、その場所は落雷に会ったように、ものすごいものでありました。
※注1 明神山・・・二荒山神社