歴史・文化財 資料アーカイブ
宇都宮の伝統工芸・伝統食
伝統工芸「野州てんまり」
手毬(てまり)は、ゼンマイ綿などを芯に巻いて弾力性を高め、色糸で幾何学的に巻いたものです。もともとは、武家の子女などが作り、遊んでいたことから御殿まりとも呼ばれています。
野州てんまりは、栃木県の伝統工芸品であり、「宇都宮てまり舎」の方々が作る手毬のことをいったものです。
野州てんまりの作り方は、木の実やくず繭(まゆ)などを芯に入れ、そのまわりを毛羽やゼンマイ綿で巻き、さらに和紙で包んで糸を巻き、絹糸などで模様を刺して仕上げます。美しさの中にも実用性がなくてはいけないというこだわりをもち、また県内の草花や伝説、昔話などに素材を求めた手毬は、「野州てんまり」として高く評価され、愛用されています。