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歴史・文化財 資料アーカイブ

宇都宮の民俗芸能

八坂神社の神楽

 八坂神社の神楽は、江戸時代寛政年間に東京の神田神社より習い伝わった出雲流神楽です。
 毎年春祭(2月最終日曜日)・秋祭(11月23日)に神楽殿にて行われています。
 神楽はその昔、神の霊力を得て、天災や人災、疫病などから免れ、また農作物の豊穣、生産の向上を祈り平和な社会を請い願い奉納したものです。
 現在伝わる神楽の曲目は「国定め」「猿田彦」「二神〔ニジン〕」「隋神〔ズイシン〕」「玉取鐘馗〔ショウキ〕」「三狐〔サンコ〕」「稲荷」「天〔アマ〕の岩戸〔イワト〕」「恵比寿〔エビス〕」「天神(鬼女)」「八岐大蛇〔ヤマタノオロチ〕」「大黒」「日本武尊〔ヤマトタケル〕」「弓八幡」「湯立〔ユダテ〕 」「四季」「山神」などがあり、当日これらの中より十番組み合わせて奉納されています。
 神楽面の中には宇都宮住の仏師高田運春作のものが多く、それ以外のものは寛政年間の初演以来のものです。