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文化財検索結果


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資料名称

絹本著色 愛染明王像(含旧箱)
( ケンポンチャクショク アイゼンミョウオウゾウ )

本像は一面三目六臂の愛染明王像でその形状や持物などは,『瑜祇(ゆぎ)経(きょう)』に説かれる姿に忠実に描かれている。その描写は,正確かつ細緻で,衣文部分には,強い打ち込みのある抑揚豊かな線を用いている。全体に大変上質な顔料を用いており,発色も非常に鮮明である。床面全面に裏箔を施しており,宝瓶の飾り帯部には裏彩色が確認できることから,作者が仏絵師として十分な技量を有していたことがわかる。作者は宇都宮の池上町出身の狩野梅春貞信で,嘉永年間の日光東照宮の修繕に携わったとされる。作者の濃彩仏画作例は県内でもほとんど確認されておらず,本物件は数少ない作例として貴重である。また,旧箱の墨書銘により制作年代が確定できるため,基準作例としても重要な作品といえる。

作者名 狩野梅春貞信
時代・年代 江戸時代
形式・資料形態
点数 1件
法量 本紙:縦93.8m×横41.2cm
材質