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資料名称

紙本墨画淡彩釈迦三尊十六羅漢図
( シホンボクガシャカサンゾンジュウロクラカンズ )

本作品は、宇都宮から出て、後に狩野派の表絵師家の一家、深川水場狩野家の家督を継ぐ梅渓賢直の宇都宮時代「梅渓描き」の仏画の代表的優品である。作例の多い釈迦十六善神像に準えて、禅宗寺院向けに釈迦三尊像と仏法の伝持者羅漢を描いた十六羅漢像を接合わせたものと理解されるが、それぞれ古狩野の正信、元信以来のオーソドックスな様式が堅持された手堅い仕事で、改めて感心させられる。梅渓賢直ことのちの狩野梅春貞信(~1858)は、宇都宮池上の生まれで、江戸へ出て、表絵師深川水場狩野家に入門、高弟となり梅春と称し、乞われて同家を継いだ。江戸幕府御用画員として、嘉永の日光東照宮修復にも従事している。代表作として、彦根城博物館の「関ヶ原合戦図屏風」がある。

平成7年8月22日 県指定
桂林寺 栃木県宇都宮市清住1-3-37

作者名 狩野貞信
時代・年代 江戸時代
形式・資料形態 有形文化財(絵画)
点数 1幅
法量 -
材質 狩野派