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資料名称

祈祷札版木
( キトウフダハンギ )

この版木2枚は、明治3年に廃寺になった真言宗寺院養膳寺にあった安産子育の祈祷札の一部です。 この寺の最盛期には旧暦の1月と10月の24日に地蔵会(じぞうえ)が催され、この時この版木で刷った地蔵版画が「オスガタ」と呼ばれ特別に加持護摩を依頼した信者に授けられたといわれます。 大きい版木で刷られたものは掛軸(写真)として、小さい方はそのまま信者に授与されました。このオスガタを妊産婦が枕元に飾ると安産間違いなしという俗言が近隣一帯に流布しています。この大小2枚の版木には、地蔵の絵姿と真言宗本山の京都智積院権僧正頼如(ちじゃくいんごんのそうじょうらいにょ)の祈願文が彫られています。 この版木は本県の民間信仰の仏として最もポピュラーな地蔵に対する一般庶民の信仰を知る重要な手がかりともなる資料であると同時に、美術的に見ても素晴らしいものがあり、現在、栃木県立博物館に寄託され展示されています。

昭和47年1月21日 県指定

作者名 -
時代・年代 -
形式・資料形態 -
点数 2枚
法量 -
材質 -