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資料名称

大谷の奇岩群 御止山 越路岩
( オオヤノキガングン オトメヤマ コシジイワ )

「大谷石」は、約2400万年前の海底火山の噴出によりできた凝灰岩(ぎょうかいがん)で、この凝灰岩の奇岩群が創り出した独特の風景が、江戸時代後期の紀行文をはじめ、川上澄生(すみお)の版画、山口青邨(せいそん)の俳句などにも紹介されています。自然の景勝地であるとともに、芸術上、鑑賞上の価値の高さが今回評価されました。御止山は姿川に沿った奇岩群の南端付近に位置し、大谷景観公園からはこの奇岩の高さと広がりを展望することができます。御止山の頂上には、大正天皇が皇太子時代に訪れた際に大谷の景観を賞賛されたことを記した石碑が建っています。  越路岩は、姿川に沿った奇岩群の北端に位置します。姿川が東向きから南向きに流れを大きく変える地点の右岸にそびえる独立奇岩です。特に北東や北からの眺望が優れており、前面の水田に水を配した、春先の代掻きの時期には、あたかも奇岩が海面にそびえ立っているように見えます。また、岩体に松の木などが茂っている様子から、「陸の松島」と呼ばれる大谷の奇岩群をコンパクトに表している景観です。

平成18年7月28日 国指定

作者名 -
時代・年代 -
形式・資料形態 -
点数 2ヶ所
法量 -
材質 -