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木造薬師如来立像
( モクゾウヤクシニョライリュウゾウ )

本作品は、榧材(かやざい)の一木造(いちぼくづくり)、現状は古色仕上げです。欠損部分が多く形姿(けいし)もはっきりとしませんが、頭体部(とうたいぶ)から右前膊部(みぎぜんはくぶ)を含む足元までを一材(いちざい)から彫出(ちょうしゅつ)しています。胸から腹部にかけて前方にそらせる古様(こよう)な体形ですが、丸顔の穏やかな表情や浅い衣文線(えもんせん)、量感(りょうかん)乏(とぼ)しく抑揚(よくよう)のない体躯(たいく)などから、12世紀前半から中頃の作です。 平成18年4月に現状のように修理されましたが、修復に際して、宝暦(ほうれき)4年(1754)と大正14年(1925)に行われた泥地彩色(どろじさいしき)による劣悪な部分をすべて取り払い、文化財としての歴史的価値を尊重し造立(ぞうりゅう)当初の部分だけを残す状態で保存されました。 大谷地区には、奈良時代末期から平安時代中頃にかけての磨崖仏(まがいぶつ)があります。他に荒針羽下(あらはりはじた)薬師堂に伝来した9世紀の木造薬師如来立像もあります。県内の仏像彫刻は、12世紀中頃から後半になるとほぼ全域で確認されますが、11世紀から12世紀前半の作例は意外と少なく、日光以外に所在する木造仏は、現在のところ10体程度しか確認されていません。恐らくこの時期を境に仏教が急速に拡がり、木造の仏を安置する堂宇の規模も大きくなったものと考えられます。

昭和32年1月12日 市指定
保管場所/能満寺
住所/栃木県宇都宮市駒生町1870

作者名 不明
時代・年代 平安時代
形式・資料形態 美術工芸品(彫刻)
点数 1躯
法量 像高103.7cm
材質 榧材、一木造