歴史・文化財 資料アーカイブ
宇都宮の祭り・年中行事
年中行事~正月~
古く正月は、三が日を大正月と呼び、14・15日を小正月と呼んで区別していました。中でも大正月は、盆行事と並ぶ一年の節目の行事として大切にされ、正月様や年神様と呼ばれる神様がやってくると信じられていました。そのため神様を迎えるためのしめ縄や門松、年神棚を準備し、お神酒や餅、雑煮、赤飯などが供えられました。
また、正月にはおせち料理が準備されますが、一般には牛蒡〔ごぼう〕と人参〔にんじん〕の金平、水羊羹〔ようかん〕、白南京豆のきんとん、昆布巻き、数の子、大根〔だいこん〕と人参のなます、塩引き鮭の粕汁などがあります。このうち昆布は「喜ぶ」、数の子は「子孫繁栄」、豆は「まめまめしく」に通じるというように、縁起の良い材料で作られるのが特徴でもあります。