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歴史・文化財 資料アーカイブ

宇都宮の民俗芸能

二荒山神社の神楽

 二荒山神社の神楽〔かぐら〕は、太々〔だいだい〕神楽と呼ばれるもので、江戸時代の中ごろに江戸系統に属する神田流から教わったと伝えられ、神社では宮比流〔みやびりゅう〕と称しています。毎年1・5・9月の各28日に、境内の神楽殿で奉納されます。舞の数は全部で18あり、かつてはそのすべてが奉納されていましたが、現在は猿田彦の舞、岩戸の舞、稲荷の舞、恵比寿の舞、大黒の舞など13種が演じられます。神楽面は40種が伝えられており、その裏面には、高田運春〔うんしゅん〕 ら江戸時代の終わりごろから明治時代にかけて活躍した宇都宮仏師の名前が墨書されたものがあります。