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木造 如来坐像(伝 薬師如来坐像)
( モクゾウ ニョライザゾウ(デン ヤクシニョライザゾウ) )

下田原にあった真言宗密興寺の本尊として、南北朝時代の至徳2年(1385)に製作された釈迦如来坐像と伝えられます。 この像は、螺髪の上に天冠台があるので、頭部に宝冠をいただいていたと思われます。また、禅定印を結ぶ手首先と後背は他像からの転用と、玉眼は後代にはめ込まれたものとみられます。この時代の宝冠をいただく様式の如来坐像はいずれも阿弥陀如来像であることから、本像ももともとは阿弥陀の定印を結ぶ阿弥陀如来像であったと思われます。 頭の内部には以下の墨書が印されています。   密興寺本尊   広隆寺大仏師大蔵卿法眼真慶作   至徳二年乙丑十月八日※ 像高68.5cm※ 本像の作風は14世紀後半、福島県会津地方に作例を残す仏師乗円とその一派に通ずるところがある。注)大蔵卿=中世においては仏師の肩書き。この銘記は本像が初見。

昭和45年4月1日 県指定
保管場所/薬師堂護持会
住所/栃木県宇都宮市下田原2-51

作者名 -
時代・年代 -
形式・資料形態
点数 1躯
法量 -
材質 -