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天下一関白神獅子舞
( テンカイチカンパクカミシシマイ )

この獅子舞は、蔵宗、蔵安等の賊退治をした藤原利仁公にまつわる舞いです。境内に2.7メートル四方のしめ縄を張り、中にモミガラを撒いたところで、1番獅子、2番獅子と呼ばれる雄獅子2頭と雌獅子1頭が舞います。他に、30センチ四方の花籠を頭に載せた4人と付け役と称する「棒術」が2人登場します。「棒術」は獅子舞台の清めの役を果たすもので、獅子舞の前座として出演し、オカメ、ヒョットコの手踊りが舞われます。この「道化踊り」は利仁公の賊退治を喜んだ村人たちの踊りとも言われます。 獅子舞の演目は平庭、蒔寄、唐土の舞、弓くぐり、芝隠し、御子舞(巫女舞)の6庭です。この中で、御子舞は鬼退治の舞とも言われ、かなり劇的な構成をもっており、関白獅子のみが演ずる独特なものです。他の5つの神事舞とは異なり、多分に余興的色彩をもち、県内の他の系統の獅子舞には見られないものです。 獅子舞の由来は、都から賊退治を任じられた藤原利仁公がこの地で生涯を閉じた時の葬儀のおり、一天にわかにかき曇り、辺り一面闇夜のようになったので、3匹の獅子を舞わせたところ、天候が戻り、以来、悪魔退治、国家安泰の祈りの舞となったと伝えられている。

昭和52年7月 県指定

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